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仮定法のややこしい部分をしっかりマスター!過去も過去完了も形だけ!

こんにちは。ブログを見ていただきありがとうございます。


今回は英文法の中でも、一際ややこしい仮定法についてお話します。生徒さんの方からも非常に質問の多い分野ですね。その勢いたるや、関係詞や比較などと並び、累計解説回数トップ5に入るのではなかろうかというレベルです。





文法問題は元より、読解にも登場する仮定法。たまに遭遇しては、「あれ?仮定法ってなんだっけ?過去と過去完了があったけど……うーん……」となっている方は、以下を読んでイメージを掴んで頂けると幸いです。


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その1:これまでに習ったことを一旦忘れよう


さて、まずは一番ややこしいところから解説しましょう。これまで多くの生徒さんに話を聞いてきた結果、誤解を生む何よりの原因は名前であるという結論に至りました。


仮定法過去は過去の話ではなく、仮定法過去完了は大過去(過去のさらに過去)の話ではない。まずはこれをはっきりと意識しましょう。

過去形は過去の話であり、未来形は未来の話であるという、これまでに習ったことをガン無視することから仮定法の理解は始まります


「ちゃぶ台をひっくり返すような話だよなぁ……」と個人的にも思うのですが、実際に名前がそうなってしまっているのだから仕方がありません。ここは一つ、そういうものなんだということを受け入れて下さい。




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その2:過去は形のことだけで、時間の話はしていないことを理解しよう


では、実際の文法の話にはいります。


まず、仮定法過去ですが、


If (過去形), (助動詞の過去形)~.


というのが基本形です。……これでは少しわかりにくいので、実際の例文を見てみましょう。




If I had more money, I would buy PlayStationVR.

もっとお金を持っていたら、PlayStationVRを買うのになぁ。


はい、これが仮定法過去です。If以下が過去形になっていますよね。ただし、和訳の方を見てもらうとわかると思うのですが、あくまで現在の話です。より正確にいいますと、この記事を書いている瞬間の私の気持ちになります。別に過去の話はしていません。私は、PSVRが欲しいと思っているのです。


この例文からわかるように、仮定法過去の「過去」は、単に形が過去形であるということを示しているだけなのです。時間は過去ではないという点に注意しましょう。


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その3:日本語でも同じであることを理解しよう


「過去だけど、過去じゃなかった!」とは、非常にややこしい話ですね。ただ、ここで再度和訳に注目して下さい。もっとお金を持って「いたら」と書いてあります。


日本語でも、現在の状況に反していることを仮定するときに、過去形を使ってもあんまり違和感はないと思いませんか?


「もっとお金があったら」もそうですし、「俺に闘う力があったら……!」なんかもそうです。前者はお金がない。後者は闘う力が足りない。なのに、形だけは過去形になっています。





このように、よくよく考えると、日本語でも同じような言い回しをするのです。「過去形にすることにより、心情的な距離の遠さを表現している」と言う人も居ます。確かに、実現しそうにないことに対し、遠いだとか届かないだとかの比喩を使うことを珍しい表現ではありません。


ここを飲み込めると、一気に仮定法の理解が進みます。「あぁ、日本語と同じで、実現しそうにないことを表現するのに過去形を使っている。けれど、別に過去の話をしているわけじゃないんだな」と考えて下さい。


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その4:仮定法過去完了でも同じであることを理解しよう


ここまで来れば、仮定法の基礎は半分マスターしたも同然です。次は仮定法過去完了を見てみてましょう。


仮定法過去完了の形は、

If(過去完了形),(助動詞の過去形)+(完了形)~.

となっています。


例文を見てみましょう。




If I had known his phone number, I could have telephoned him.

もし彼の電話番号を知っていたら、彼に電話をかけられていたのになぁ。



これは過去の状況と反しているからこそ出てくるセリフです。実際は彼の電話番号を知らないせいで、電話をかけられなかったわけですね。


ここで注意していただきたいのは、日本語では今ひとつ時制がはっきりとしないこと。仮定法過去だろうが、仮定法過去完了だろうが、if以下の訳は変わらず「~だったら」という形になっています。


メインのI~の方は「~いた」と過去を示す形になっていますが、やはり若干わかりにくいのは否めないので注意しましょう。

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その5:Ifが存在しなくても仮定法を見抜けるようになろう


ここまでで仮定法の基礎は終了です。少なくとも英文法書で学ぶのに困らないくらいには理解が深まっていると思います。ここで話を終えても良いのですが、せっかくなので応用についても少し触れておきましょう。


仮定法には様々な用法が存在し、重要度が高いものも多いのですが、その中でも取り分け大事な「ifが存在しない仮定法」についてお話します。


ここまで出してきた英文でもそうですし、みなさんがこれまでに見てきた英文でもそうだと思うのですが、基本的に仮定法にはifが入るようになっています。けれど、実はifが存在しない仮定法もあるのです。



Without his advice,I couldn't win now.

If it were not for his advice, I couldn't win now.

もし、彼のアドバイスがなければ、私は勝てていなかっただろう。


2つ英文が書いてありますが、どちらの意味も全く同じです。セコンドさんのアドバイスにより、このボクサーの方は勝利したわけですね。


注目してほしいのは上の英文。見ての通り、ifの影も形もありません。それでもこれは仮定法なのです。withoutという1つの単語で、「~がなければ」というのを表現しているわけですね。

なお、「but for~」と「if it were not for~(過去完了ならit had not been for~)」も同じく、「~がなければ」という意味があります。重要熟語ですので、覚えておきましょう。


ちなみに、上のボクサーさんの英文はこのようにも書き換えられます。


Were it not for his advice, I couldn't win now.


これは倒置と呼ばれる語順の変化にともない、ifが消えているタイプの英文です。倒置にまで触れると、話がとっちらかってしまうので、ここでは触れません。自分で学習してみたい方は、以下のリンクが参考になるでしょう。



さて、仮定法に話を戻しましょう。せっかく仮定法の基礎を理解しつつあるのに、ifが使われない仮定法なんていうものが存在することが判明しました。手強いボスをようやく倒したと思ったら、さらに格上のボスが出てきた感じです。


ここではズバリ、この難敵に対する対処法を教えておきましょう。それは「wouldやcould,mightなどの助動詞の過去形を警戒しておく」というのものです。


ifは場合によって消えることもありますが、メインの文の方の助動詞の過去形は、そんな時も変わらず存在しています。

よって、ifが消えても惑わされないようにするためには、助動詞の過去形を意識の片隅においておき、いざそいつらが出てきたら「これはもしかして仮定法なんじゃないの?」と疑うことが必要になってきます。


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ここまでの内容をまとめますと、


・仮定法は、現在や過去の事実に反することを仮定するために使用する

・仮定法過去も仮定法過去完了も、あくまで形がそうなっているだけ

・仮定法過去=現在、仮定法過去完了=過去である

・ifは時々消えることがあるので、助動詞の過去形に注目する


この4点になります。みなさんが仮定法を理解する手助けになれば幸いです。


以上、今回はここまでです。ここまで読んでくださってありがとうございました。次回もお楽しみに!

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